合格体験記

2010年12月18日
弱小企業診断士勉強会
城 元章

1.なぜ診断士を目指したのか?
途上国の中小企業の経営支援をする仕事に就く機会を得るため

学生時代:外国語学部英語学科 東南アジアやアフリカ旅行・ボランティア
前職:経営コンサルティング会社の人事・採用コンサルティング担当(経営コンサルティングサブ担当)

経営コンサル会社には4年弱勤務しました。経営コンサルとしてその会社で活躍するには時間がかかると思い、またこのタイミングで海外に出なければ期を逸すると判断し、仕事を辞め、目的を達成出来る可能性のある、診断士と米国公認会計士という両資格の取得を決断しました。

2.受験遍歴 

●2009年一次
2009年は前職の関係で仙台におりました。2月で会社をやめ、3月から勉強一本に絞りました。2008年度受験用に大原のDVD講座を申し込んでいましたが、仕事の忙しさから一科目も終わらず、試験も受けられませんでした。その教材を使い一次試験に臨みました。一次試験準備は、全科目をバランス良く勉強していくことを心掛けました。苦手だった経済学を毎日取組み、結果的には一番の得点源に押し上げることが出来ました。気をつけたことは、得意科目を伸ばすことよりも、苦手科目を無くすことでした。

●2009年二次
事例Ⅲ・Ⅳを比較的得意としておりましたが、事例ⅣでAがとれず、事例Ⅱで大きく外してしまったようで、上記のような結果となりました。この結果と、それまでの勉強の手応えの無さが、勉強会への入会のきっかけとなりました。
3.なぜ入会しようと思ったか。
 受験校の2次対策講座や過去問解説の解答、解答根拠には納得し切れないもの(なぜその答えでないと駄目なのか、なぜ自分の解答は駄目なのか、どう駄目なのか)が多いため、点数を上げるためにすべきことが定まらず、成長している感覚も得られなかった。
 過去問で解答の方向性が合うこともあれば、大幅にずれることもあり、安定した解答を書くことが出来なかった。
 これまでのやり方(受験校通信講座、模試)を続けた延長線上に、自分が合格しているイメージを持てなかった。
 モチベーションを維持し続ける自信がなかった(1人で短期間で焚きつけて勉強をしてきため、燃え尽きた感が強かった。今年7月に就職が決まり、当初の目標は達成した)。

●見学時の大友OBとの出会い
上記のような気持から、勉強会見学に応募しました。丁度一次試験の日です。勉強会自体はお休みでしたが、代わりに大友OB直々に事例解説をしてもらう機会を頂きました。そこでの圧倒的な説得力から、この人は信用出来る。この勉強会にかけよう、落ちたら仕方ないと覚悟を決め、即日入会を決めました。

●入会してから
8月初めから10月中旬までの短期間ながら、ほぼ全ての勉強会に出席しました。

4.なぜ合格出来たのか?   
勉強会で学んだことが試験に生きたから。これに尽きます。

●学んだことが、今年の試験のどこに生きたか?
 事例Ⅰ 第1問設問2 踏まえすぎない。端的に。(山下OB、石川さん)
 事例Ⅱ 第4、5問 必要無い段落は無い。全て解答根拠に使う。与件文の各段落を各設問に対応付ける。(大友OB)、第5問 2つの視点、売上と利益率では重なりがある(入江会長)。何度も繰り返し使われる言葉を解答根拠に使用する(大友OB)。
 事例Ⅲ 第1、2、4問 長所は経営戦略に活かせるものを選ぶ。短所は解答を通して解決出来るものを選ぶ。経営戦略と一貫性を持たせて考える。(弱小メソッド)
 事例Ⅳ 第1問 経営分析はSWOT分析であり、第2問以降と一貫性を持たせる。(杉崎さん、石川さん)この鉄則により、第2問以降の問題の方向性から、有形固定資産回転率を選択した。第2、3問 計算問題よりも記述問題の内容を充実させることが大切(杉崎さん)。
 共通 設問の問われ方に注意し、主語と述語を設問に対応させる(大友OB)。

他にも沢山のことを、学ばせて頂きました。これらのことが、体に染み付いて感覚的に反応出来たからこそ、合格点に達したのだと思います。

●勉強会の何が良かったか?
 仲間と一緒に勉強するのが楽しかった(基本的に明るい人が多い。同じ目標に取り組んでいるので、話が合う。)。
 勉強が予定通りに進まない時に、勉強会に予習を何とか間に合わせることで、ペースを維持することが出来た。
 OBの方々が随時、的確なアドバイスをくれたので、与件の解釈が深まった。
 的確な指摘を受けることで、自習する際にも課題、目的を明確にして取り込むことが出来た。
 仲間の解答に指摘をしている時、あるいは仲間への指摘を傍で聞いているときに、自分も同じような間違いをしていると客観的に感じることが出来た。
 仲間の努力している姿、意識の高さを感じて、自分の足りなさを感じた。それが動機付けになった。
 与件文で理解しきれていなかった部分の解釈を、勉強会で学んでいった。1年1年の与件の理解を深めることで、4事例毎の特徴の理解につながった。仲間の解答から、良い解釈を学ぶことが出来た。
 試験直前の本当に苦しいときに、OBからすべきことをアドバイスしてもらえた(実際に経験してきているからこそ響くアドバイス)。

5.今後は?
来年初より、フィリピンにある日系会計事務所に勤務し、日系企業の海外進出・撤退支援、日系企業・現地企業に対する会計支援をメインに行っていきます。

6.最後に
今回の結果が出た要因があるとすれば、自分が本質的だと直感で感じたこの勉強会のやり方を、覚悟を決めてやり通したことだと思います。OBの皆様から多大なるサポートを頂き、勉強会の仲間から多くの事を学ばせて頂き、良い結果に繋がりました。皆様にとっても、この勉強会が自分に合うと感じられたのならば、是非やり通して頂ければと思います。そして来年良い結果に繋がることを、心よりお祈りしております。

最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
以上です。