こんばんわ、山本です。
もうすぐ、2月の実務補習が終わりますね。
早いもので、2017年2月の15日コースを受講されている方は、4月には診断士登録が可能となります。
私はまだまだポイントが足らず、今年秋ごろに登録できるよう計画中ではありますが、その頃までにより
研鑽を積む必要がありますね。
さて、本日のテーマについて。
「2次試験の不合格パターン:独自の方向性を見つけちゃった人」
熟練の受験者のかたのお話の中で、「2次試験の与件文は読むたびに新しい発見がある」というものがありました。
曰く、与件文の1行の中には必ず、設問の回答に生かすべき内容や意味があるのだとか。
そうした意味にすぐに気づけるよう訓練するために、与件読解に十分に時間を割く練習期間も必要かと思います。
ただし、個人的にはこの練習はある程度のレベルまで行ければ十分だと思っております。
理由として、以下の2つです
①2次試験は、1つの事例問題を80分で解答作成する試験である→時間的制約
②2次試験は、設問ごとの字数が限られている→表現量の制約
ということもあり、与件文全ての内容を制約内に収めることは、ほぼ不可能だからです。
与件の意味を理解することは大事ですが、その全てを解答に盛り込むことができない以上、ときには読み取った内容を取捨選択して切り落とすことも必要となるからです。
さて、ここで問題としてあげたいのが、与件文の気づいたある一点の内容にとらわれ過ぎてしまうパターンです。
作問者がそこまで重要な意味としてあげたわけでないにもかかわらず、気づいてしまったが故に、内容の優先順位を高めてしまい、結果として他の受験生が見出せない「独自の方向性」に解答を進化させてしまう方がいらっしゃいます。
当人にとっては、与件に書かれていることを忠実に描いたつもりであっても、他の受験生から見て重要ではない(または気付きもしない)ことにとらわれてしまい、優先すべきだった内容を切り落として不合格となるパターンがあったりします。
とくに、過去問題を何度も繰り返し、すでに「達人」と呼べる領域にまで達した人ほど、こうした失敗に陥りやすいのではないでしょうか。
こうしたことに陥らないようにする対策として、以下のようなことが挙げられます。
①他の受験生の解答を見比べ、平均点を探る。
②読む時間に制限を設ける。
③少しの期間、2次試験勉強から離れる。
まだまだ2次試験はさきなので、本腰を入れる前に、ちょっと頭休めをして冷静さを取り戻すのもいいでしょうね。
ではでは。