弱小診断士勉強会の本年度会長、永井廣(ながいひろし)です。当勉強会は1992年の創立以来21年目を迎え、多数の診断士を輩出して参りました。2001年の新制度移行後では、累計46名が診断士として巣立っております。
特に、昨年度は諸先輩方の御指導により、私を含め7名が合格させて戴きました。当会の伝統で、合格者(以下、執行部)は次年度の勉強会運営と、現役組への学習支援を行いますが、今回は執行部の人数が多いこともあり、新たな試みを幾つか展開しております。
例えば、創立以来の先輩方との交流を発展させるべく、「オール弱小」としての交流会を去る3月30日(土)に開催致しました。当日は、創立者の村中直樹さんはじめ、多数の先輩方に来場戴き、勉強会のラスト1時間を使ってのミーティングでは創立の経緯、エピソード等の御披露の後、現役組からの質問に対し、皆様から貴重なアドバイスを頂戴しました。その後は、神田駅近くの居酒屋にて盛大な懇親会を開催し、勉強の合間における楽しい一時を心行くまで楽しみました。
言うまでもなく、弱小診断士勉強会は診断士を目指す人達の集まりであり、二次試験の合格が直接的な目的となります。しかし、それが最終目的であったなら、二次試験の合格は覚束ないと思います。何故なら、意識レベルにおいて「業績改善を目指す中小企業の経営を支援する」という社会への貢献意欲のない人には、熱意の籠った答案(=診断と助言)など到底書けないからです。従って、我々のミッションは「社会に貢献し得る診断士の輩出」としております。
それでは、直接目的たる試験合格に向けての活動ですが、勉強会は二部構成になっています。先ずは、一次試験と二次試験の一発合格を目指す「ストレート組」があり、初回受験の人から、前年の二次再受験に失敗して、一次からの再チャレンジを目指す人までが含まれます。総勢15名が、過去問の反復演習を基本として、着実に各科目60点超平均を目指しています。
一方、難関の二次試験突破を目指すグループが「二次組」であり、こちらも総勢15名が過去問にじっくり取組んでいます。毎年、二次試験の筆記合格発表後に新年度がスタートし、翌年の二次筆記試験終了までの11ヶ月を三期に分け、夫々基礎固め期、錬成期、アウトプット期として、自主的な、ディスカッション主体の学習をしています。伝統的に、学習スケジュールとテーマは現役メンバーで協議決定し、執行部はアドバイスに徹しております。
さて、ここまでは従来と同じですが、本年度は執行部の人数も多いことから、学習面でも新たな試みに着手致しました。二次組を三つに分け、執行部2名と現役5名前後でグループ編成し、個人別に「強み・弱み」のフィードバックと、得点力アップに向けてのきめ細かなアドバイスをして参ります。「強み・弱み」の分析は、毎週の勉強会に交代で出席する執行部メンバーが、個人別の学習到達度を所定の評価項目(与件活用度、一貫性、読み易さ等)に基づきチェックしてデータベース化し、一般論ではなくデータに基づいたフィードバックを志向しています。
我々は成り立ての診断士(実務補習未了者も含む)ですが、出身母体の勉強会を活性化することも診断士の使命だと思っています。従いまして、後輩の支援もマスマーケティングではなく、ターゲットマーケティングで対応して参ります。そして、先輩諸氏との絆を深め、「オール弱小」としての組織運営を発展させると同時に、診断士を目指す潜在的顧客層に対して「弱小ブランド」の強化を図って参りたいと思います。
本年度の一次試験も3ヶ月後となり、二次試験も半年を切りました。一日の重みが顕在化して来る時期ですが、当勉強会は何時でも皆様の入会を歓迎致します。見学も常に受け付けておりますので、ぜひ一度お越し下さい。皆様のお越しをお待ちしています。
平成25年5月2日 弱小診断士勉強会
平成25年度会長
永井廣
(平成24年合格)
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