弱小診断士勉強会の今年度会長を拝命しました渡邊立三と申します。

当勉強会は平成4年の創立以来、毎年着実に合格者を輩出しており、昨年は私を含めて2名が2次試験に合格しました。

今年で弱小診断士勉強会は創立29年目を迎えます。
当勉強会の伝統は「自主性の尊重・温かい人間集団・フラットな交流」です。

① 自主性の重視

当勉強会では、受験生が主体的に、学習計画を策定し、毎週の勉強会は、受験生が中心となり、グループで学習を進めていきます。また、受験生自ら、学習以外の勉強会の入退室手続きや会場設営等に積極的に参加し、勉強会の運営をしていきます。

このように運営に受験生が自主的に関わっていくことで、受験生同士の絆が生まれます。そして、強い信頼関係で結びついた人脈が形成され、将来、診断士として仕事をしていく上での貴重なビジネスパートナーを得ることにつながるでしょう。

② 温かい人間集団

当勉強会では、グループ学習の中で、わかる人がわからない人を教えることや、上記勉強会運営において、ある受験生の方が病気等で勉強会の司会をやむなく休まざるを得ない状況でも他の受験生の方が率先して司会を代行するなど、みんなで助け合う風土が醸成されています。

また、過去の合格者のOB/OGとの結びつきも当勉強会の特徴です。
OB/OGは、企業内診断士や既に独立している方々であり、私たちが将来目標とする診断士像です。そのOB/OGは、勉強会のサポートや定期交流会での診断士活動の実体験のお話を通じて、受験生を温かく見守ってくれます。

③ フラットな交流
本勉強会は、年齢、職種、受験経験、他資格保有等の多種多様な方々が集まり、診断士合格という1つの目標に向かって学習を進めています。

コロナ影響の中で、現在はZoomを活用した勉強会を開催しております。普段の会社勤めだけでは、決して出会えない方々とお話ができる機会であり、勉強の話だけではなく、何気ない日常会話も新鮮かつ楽しいひと時であったことを思い出すと共に、それは創立以来変わらないものだと感じています。

また、不定期開催ではありますがZoom飲み会は、勉強会だけでは得られないリッチな学習方法の情報交換の場としても有効です。例えば、Zoom飲み会では、1次合格済の受験生と、1次合格を目指す受験生が、一緒にランチをします。そのZoom飲み会の席で、1次合格を目指す受験生は、1次合格済の受験生から勉強会の議論の中では得られない、1次試験合格のノウハウが得られます。同様に、2次合格を目指す受験生は、ランチをしながら、勉強会の議論で話せなかった、受験生同士の本音や個人の裏技、OB/OGからの2次試験合格のノウハウが得られます。これらは、1次、2次試験の合格率を高めるのに役立つことでしょう。

それでは、勉強会の具体的活動ですが、人流が抑制される中、勉強会はZoomオンラインを学習の場として、毎週土曜日9時〜17時で行います。
そして、受験生は2つの組に分かれて学習を進めていきます。

1つ目は、「ストレート組」で、こちらは初学者や1次試験後2次試験に再チャレンジして、最終的に2次試験の合格まで目指す組です。
2つ目は、「2次組」で、2次学習に注力して、2次試験の合格を目指す組です。
これらの組は、同部屋で運営され、1次試験の科目合格や進捗状況など各個人の状況に応じて、両組を行き来して学習することもでき、かつ、両組間での交流を図っています。

同部屋で「ストレート組」は「2次組」の議論の様子を背に感じながら、1次の学習に取り組んでいます。また、「2次組」は「ストレート組」の学習の声を聞き、2次で使用する1次知識を再確認します。このように、「ストレート組」と「2次組」の仲間同士が、今は互いに学習する範囲は違いますが、同部屋で暗黙の交流を図ることで、モチベーションが向上し、最終的な2次試験合格の共通目的に向かって進んでいきます。

続いて、「ストレート組」と「2次組」の学習方法です。

(1)ストレート組
・1次試験7教科を過去問をベースに学習していきます。
・過去問を論点ごとに各自で予習していきます。
・各教科で受験生の間で決めたファシリテータによる進行で、各メンバーが予習してきた過去問の解説をしていきます。
・各科目の時間割が決まっているので、科目合格の方も該当日のみストレート組、それ以外の日は2次組、といった参加も可能です。

(2)2次組
・2次試験4事例を過去問をベースに学習していきます。
・過去問を各自で予習していきます。
・各事例・各年度で受験生の間で決めたファシリテータによる進行で、各自が予習してきた解答プロセスの議論や事前/事後に作成した解答の議論を行い、学習を進めていきます。

この他に、前年度の当勉強会合格者(執行部)およびOB/OGが勉強会の運営や受験生のフォローを行っています。

最後に、社会のグローバル化が進み、AIなどの技術が進化してこれまであった社会の仕組みが大きく変わり、今ある職種が将来的になくなるかもしれません。その中で中小企業診断士のようなお客様に診断・助言する仕事は、AIにとって代わられることがなく、不確実な環境でますます必要になってくると思われます。
そのような無限の可能性を持つ中小企業診断士の資格を当勉強会で一緒に目指しませんか。

当勉強会はいつでも皆様の入会を歓迎いたします。そして、見学も常に受け付けていますので、是非1度見学にいらしてください。
こちらからお申し込みいただけます。


皆様のお越しをお待ちしています。

令和3年夏 弱小診断士勉強会
令和3年度会長
渡邊 立三
(令和2年度合格)