このたび、弱小診断士勉強会 令和8年度会長を拝命いたしました、市川篤と申します。
令和8年度の新執行部としてスタートを切るにあたり、ここにご挨拶申し上げます。

私たちの会には「弱小」という少し変わった名前がついていますが、これは、「中小企業診断士」を目指す集まりとして、今はまだ小さくとも、大きく成長して社会に貢献できる存在になろう、という想いが込められています。

弱小は、誰かが正解を教える「スクール」ではありません。受験生一人ひとりが主体的に考え、互いの解答を持ち寄り、議論を重ねながら視点の質を磨いていく場です。ときには、自分が全力で考えた解答とは異なる意見に出会うこともあります。すぐには受け止めきれないことや、自分の力不足を感じることもあるかもしれません。
しかし、そうした経験の先にある、再び自分で問い直す時間の積み重ねこそが、一段深い思考へと導いてくれるカギであったと、私は実感しています。特に2次試験は、「どれだけ努力したか」というだけではなく、「努力がどの方向を向いているか」が問われる場であるとも思います。弱小勉強会での議論は、その努力の向きを確かめ、整えていく確かな指標になり得ると考えています。

また、弱小は「チームで診断士試験に勝ちに行く」勉強会です。私は2次試験で2度の不合格を経験しました。特に2度目のときは、ここで終えるべきかと迷うほどの挫折感を味わいました。それでも踏みとどまり、再び挑戦することができたのは、同じ苦しさを抱えながらも前を向こうとする仲間の姿があったからです。そして、3度目の挑戦で合格に辿り着くことができたのは、間違いなく「弱小」という場所があったからでした。

弱小は、ボランティアベースで運営されている勉強会であり、受験会員の皆さんの主体的な関わりと、合格者による支えとによって成り立っています。合格者は翌年度に執行部として活動し、受験会員の主体的成長を見守りつつ、次の合格者へと育てていく。プロの講師がいるわけでもありませんが、創立以来、この「恩送り」の伝統が34年間途切れることなく続いてきていること自体、弱小の強みであり、誇りであるとも感じています。

今年度は、私を含め2名の2次試験合格者が執行部を務めます。もちろん、この合格サイクルを次世代へとつないでいくこと、一人でも多くの仲間に執行部のバトンを渡すことが、私たちの役割です。決して効率的な近道が用意されているわけではありませんが、仲間とともに「考え抜くプロセス」を大切にしたい方にとっては、手応えある場だと信じています。
もし、私たちのこうしたスタイルに関心をお持ちいただけましたら、ぜひ一度見学にいらしてください。実際の雰囲気を体験されたうえで、ご自身に合うかどうか、ご判断いただければと思います。
皆さまとこの場でお会いできることを、心より楽しみにしております。

令和8年2月 弱小診断士勉強会
令和8年度会長 
市川 篤(令和7年度合格)