平成21年12月19日
診断士受験生の皆様
山下 正人
中小企業診断士試験 合格体験記
■ はじめに
4年間の受験期間を経て、ようやく合格することができました。これも素晴らしい仲間
とOBの方々からのご指導のおかげです。本当にありがとうございました。私の合格
までの過程について述べさせていただきます。

■受験の動機
商社系メーカーに管理職として勤務しておりますが、自身の知識・能力の向上のために
受験を決意しました。

■ 受験履歴
1)1年目:平成18年 1次 4科目 科目合格(企経、運営、情報、中小)
予備校はマンパワーに通学。見る事聞く事、初めてのことばかりで、授業の速さに
ついて行けず。特に経済・法務は模試でも常時足きり状態で、対策も講じず何とか
なるという甘い気持ちで本試験を迎える。トータル8点不足も経済・財務・法務が
不合格で4科目合格の結果に終わる。
2)2年目:平成19年 1次 残り3科目受験も全て不合格(経済、財務、法務) 
 1月よりMMCの2次通学に通う。専門用語てんこ盛りのマンパワーと対極であろう
解答プロセスに目からウロコが出る思いでした。肝心の1次対策は、3科目だから楽勝と
タカをくくって7月から行う。1次で予期せぬ残り3科目全敗。まさに因果応報であった。
3)3年目:平成20年 1次合格 、2次評価 CCBB―B 
 科目合格最終年を迎え、1次対策を強化。財務は前年10月より学習をはじめ、2月に簿
記2級、本試験前の7月にビジ会計2級、法務は7月にビジ法2級、知財検定2級を取得。経済はテキスト通読+TACスピ問、過去問の3回転で知識の充実を図った。
結果、何とか2次受験資格を獲得。一方、2次対策はMMCの通信や直前答練を受講し、本
試験にのぞむも「浅い解答」に終始し、敗退。
4)4年目:平成21年 2次合格  
 1月初旬に弱小の勉強会を見学。過去問に対する熱い議論を聞き、自分の力不足を痛感
し、即入会。勉強は弱小一本化を図り、ほぼ毎週通う。

■平成21年度の勉強時間
2次:約700時間(平日約2~3時間、日曜約8時間)
1次:約100時間(7月)
■勉強方法と試験対策
1)1次試験:知識についてはテキスト等でインプットは出来るので、如何にアウトプットを行い、知識の定着を図るかであると思います。自分が1次で複数年かかったのも、
その点が不足していたからです。自分は1次最終年で他資格の受験を活用しました。
2)2次試験:今年度は予備校には通わず、弱小一本でのぞみました。そして過去問だけをひたすら反復学習しました。具体的には日曜は勉強会の復習、平日は予習を行い、勉強
会での答案作成を合わせると各事例5~6回は行ったと思います。ようやく9月位に
事例の本質部分がおぼろげながらイメージできるようになり、答案の質も高まってきたと
思います。それも勉強会での仲間との議論やOBの方からの指摘の中から得られた気づき
がなければなかったことです。試験対策として、自主的に行ったことは、財務については「意思決定会計講義ノート」を2回転したことと関連書籍の読み込みを行ったことです。

■ 弱小で得られた解答メソッド
1)論理の一貫性、与件忠実、設問要求へ対応

2)戦術提案の解答骨子(ナンシーさんより)
① 提案
② 根拠
③ 期待効果(具体策)

3)わかりやすい文章
① 結論先だし
② 具体的な説明

■最後に
1次で手こずりましたが、あきらめずに継続したことが良い結果につながったと思います。
これも弱小に参加することでモチベーションを維持できたことと、勉強会で鍛えられ合格できるまでの体力づくりをさせていただいたからです。皆様も弱小で勉強仲間と切磋琢磨して合格を勝ち取って下さい。

以 上