この時期から心機一転、学習を開始された方も多いのではないでしょうか。
弱小企業診断士勉強会も12月22日に説明会を実施予定です。
詳細については近日公開予定です。
今日は、教材について少しばかり。
テキスト・参考書は強い味方となることもあれば、逆に試験勉強の妨げになることもあります。
私の場合、教材選びに失敗して一年間の勉強が無駄になったこともあります。
自分に最適な教材選びのポイントをいくつか紹介したいと思います。
まずは、一般的に市販されている教材の特徴についてです。
中小企業診断士の教材として大別すると「過去問題集」、「テキスト・参考書」、「オリジナル問題集」があります。
1.過去問題集
重要な教材の一つであり、多くの出版社が出版しています。
以下の点に注目して、自分に合ったものを選ぶとよいと思います。(ただし、中小企業施策・政策は除きます。)
ポイント !
1.頻出論点や正答率・難易度が記載されているか
2.年度別で収録されているか、論点別で収録されているか
3.解説との相性
1-1.頻出論点や正答率・難易度が記載されているか
中小企業診断士の一次試験は、100点とっても60点とっても合格には変わりません。忙しい社会人が時間を確保して、効率よく勉強するには100点を目指す必要性はありません。
そのため、頻出論点や正答率・難易度が記載されている過去問題集が必要です。
難易度が高すぎるものは、時間の余裕があるときだけ手を付ける等の戦略が立てられます。
また、過去5年以上は収録されているのがよいと思います。
1-2.年度別で収録されているか、論点別で収録されているか
こちらは学習スタイルで選びます。
過去問題集を学習の総仕上げ・腕試しとして使用する場合は、年度別の収録が便利です。王道ともいえる勉強法です。
テキスト・参考書で知識をインプットした後に、その論点を問題を解いてアプトプットして知識の定着を図る勉強法があります。この場合は、論点別で収録されている方が便利でしょう。
相性もありますが、短い時間で効率的に勉強される場合は、後者の学習法がおすすめです。
1-3.解説との相性
文字だけで論理的に解説されているのか、図表を交えて解説しているのか、様々です。
いきなり詳細に解説されていても難しく感じてできない場合があります。
自分の学習スタイルとやる気がでるものを選んでいきます。勉強会などで他の人が使用しているものを実際に見てみるのもいいと思います。
2.テキスト・参考書
自分の理解を助けてくれるパートナーとして以下の点を参考に選んでみてください。
ポイント!
1.自分のレベルに合ったものを選ぶ
2.テキスト・参考書の目的を理解して選ぶ
2-1.自分のレベルに合ったものを選ぶ
初学者が基本事項を理解していることを前提に書かれているテキスト・参考書に手を出しても点数は伸びません。一次試験の点数配分の目安は以下のようになっているように思います。(※個人的感想です)
40未満:何もわかってないので門前払い
40~49点:入門したてのレベル
50~59点:基本的な事項は抑えられているレベル
60~点:2次試験の受験OKの切符GETのレベル
40点代で右往左往する場合は、入門していない場合があります。
一般的にテキスト・参考書は、ある程度の前提知識を持った人を対象に書かれています。
テキスト・参考書のレベルを一段下げてみてください。例えば、マンガで学ぶ○○等といった書籍がおすすめです。
逆に、得意科目をさらにレベルアップさせたい、点数を稼ぎたいという人が、初心者向けの易しい参考書で一から学習し直すのは決して効率的とはいえません。
2-2.テキスト・参考書の目的を理解して選ぶ
テキスト・参考書の中には、ポケットサイズのものや初学者向けにかかれているものがあります。
ちゃんとその参考書がどのような目的で書かれているのかを理解して選んでください。初学者が、要点整理を目的としたテキスト・参考書のみで試験に挑むのは大変です。
注意点は、テキストを隅から隅まで覚える必要はないということです。100点をとっても、60点をとっても合格にはかわらないためです。
テキストの知識インプットと過去問で重要な知識のアウトプットを交えながら勧めていくとよいと思います。
3.オリジナル問題集
ポイント!
1.過去問にまずは手をだす
2.中小企業経営・政策には有効
3-1. 過去問にまずは手をだす
各社が出版しているオリジナル問題集ですが、過去問をやったことがない方は、まずは過去問をベースに勉強されることをお勧めします。
過去問をやりつくした方や更なるレベルアップしたい方、時間に余裕がある方は、オリジナル問題集が有効になると思います。
私も過去問をやっても不合格だった財務会計は、オリジナル問題集を中心に取り組んで合格した経験があります。
3-2. 中小企業経営・政策には有効
中小企業経営・政策は、過去問題集よりもオリジナル問題集が役にたつと思います。前年度の中小企業白書の内容から出題される「中小企業経営」と中小企業を対象とする制度・法律から出題されます。毎年内容が変化しますので、過去問だけでは対応が難しいです。
オーソドックスには、「テキスト・参考書」、「過去問」は揃えておきたいところです。中小企業経営・政策は「オリジナル問題集」もそろえるとよいと思います。
12月の説明会だけでなく、1次試験から合格をめざすストレート組は既に学習を始めていますので、見学可能です。
興味がある方は見学申込より申し込みをお待ちしています。