こんにちは、山本です。

4月25日に、2017年版中小企業白書が公開されました。

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/

受験生の方にとっても、気になる内容ですよね。

ただ、僕もそうでしたが、おそらく皆さんが持たれる疑問として

  • これ読んで、試験合格に役立つの?
  • めちゃくちゃページ数あるけど、どこ読めばいいの?

という思いがあると思います。

実際に数名の合格者のかたにも聞いてみましたが、「しっかり読んだ」という方もいれば「パラパラとは読んだ」や「まったく読まなかった」というかたもいるなど、バラバラです。
ちゃんとした統計を取ったわけではないですが、合格者の集まる会合とかで聞く限り、上記3つのパターンでも満遍なくいます。

ということで、ここからはあくまで僕自身が、試験対策において中小企業白書をどのように利用したかについてお答えします。

1.白書のPDFデータをダウンロードし、Dropboxやスマホに入れる

電車通勤の途中など、いつでも見れるように、かつブックマークなどがつけられるように保存しておきます。

2.グラフや表の傾向を確認しておく

1次試験科目の中小企業経営・政策の前半部分は、中小企業の経営環境についての現状について問われるため、とくにこれに向けた対策です。
とくに、「昨年と比べてとくに変化のあった点は試験問題で問われやすい」といわれています。

3.最も面白く読める「事例企業の紹介コラム」を読む

中小企業白書は毎年、いくつかのテーマで絞った編纂をされています。
昨年度でいえば、「海外進出する際の留意点」ですとか「事業継続・BCP対策」、「品質保証体制の整備が売り上げ向上に結び付く」といったものです。
こうした事例企業のコラムを読む際、「経営環境の分析(=SWOT分析)」「何が問題・課題だったか(=経営課題の抽出)」「実施した施策(=経営課題を解決する施策)」を抽出する訓練を行うために利用します。
こちらは、いわゆる2次試験対策になります。
与件文を分析するための訓練のほかに、中小企業として実施される施策についても紹介されているため、助言問題に用いるヒントにもなりえます。

また、平成29年度の試験対策のために中小企業白書を読む際は、昨年版(2016年)と今年版(2017年)の2点を押さえておくことをお勧めします。
というのも、1次試験においては昨年版、2次試験においては昨年版と今年版のテーマが扱われている。。。という噂です。
これについては、試験委員の方でないと、実情は分からないと思いますが、少なからず今年の分だけ、昨年の分だけ、ではなく両方が出題範囲かも。。。というお話のご紹介です。

今まさに、試験対策のために参考書読んだり、過去問題を解くなど色々大変な中で、白書まで手を出すのは大変~でしょうが、
もし診断士を目指すのなら、その先には必ずバイブルとなるものですので、今から慣れておくことも大切です。

ではでは。