どもども、山本尚幸です。
いや〜、暑いですね。
5月も半ばを過ぎると、もうすぐ夏〜という感じでしょうか。
今日は三社祭ということで、浅草はとても賑わったことでしょう。。。
さて、本日のテーマ
「「設問間のつながりを意図する」について」
本日の勉強会で題材となった、平成20年事例2の温泉旅館の第2問と第5問を用いて、私が考える「設問間のつながりを意識した解答作り」についてご紹介します。
第2問(配点20点)
B社の予約客の数が減少した理由は何か。30字以内で2つ答えよ。
第5問(配点30点)
H温泉組合は集客力を高めるために、地元の資源を活用できるような、協業をベースとした新規事業を考えている。どのような新規事業が考えられるか。それぞれ100字以内で2つ答えよ。
本日の勉強会の場で、受験生の方が「なぜ第5問はB社ではなく、H温泉組合が主語なのか」という議論テーマを挙げられました。
私が思うにですが、この理由はB社が温泉旅館という「ローカルビジネス」であることがあげられると思われます。
B社の市場ターゲットは、H温泉にくる旅行客なのですが、近年は温泉湯量の需要超過などの理由により、来訪客数が減少しております。
このことは、B社が参画する市場規模が縮小しているということにつながります。
B社が今後の生き残りをかけて、自社の売上を高めていくためには、まずH温泉での集客力を高めることで、B社がかかわる市場規模を向上させることが必要と考えられます。
このことから、第2問であげられる切り口として、「市場規模の減少」をあげ、第5問で「B社が関わるH温泉の市場規模を向上させる施策を助言」というストーリを描くことができます。(なお、第2問にはもうひとつ問題点を挙げる問題ですが、個人的にはプロダクトポートフォリオの切り口で市場規模に対をなす「シェア」の優先順位を高くあげたいです。
ちょっと作り込み過ぎかもしれませんが。。。)
上記のことを念頭にストーリーを作ると、以下のようなイメージです。
個人的には、設問間のつながりのテクニックは、実際の企業への診断書作成においても利用できると考えております。
診断書の各パートの因果がつながり、ストーリーがうまくつながると提案の説得性が増すという効果が狙えます。
ただし、ここで挙げたことは、設問間のつながりを最大限に意識した「つくり込み」に近いものです。
あまりにつくり込みすぎて不自然な解答になると、採点者のかたから評価されない「独自の進化」に向かってしまう懸念もあることに注意してください。
ということで、今回ご紹介したテクニックは、真似したら合格できる〜というものではなく、「こういう解答の書き方もある」程度に見ていただけると幸いです。
ではでは。