こんにちは、山本です。
今日は、僕が考えうる、中小企業診断士試験に合格したことに対しての反省を行ってみます。
*内容としては個人的な哲学に近いもので、試験合格のためのテクニックではありません。
そうしたものを求められない方にとって、この記事で書いた内容は役に立たないと思います。
中小企業診断士試験は、知識や論理性を問われる試験であると同時に、「中小企業診断士としての素養があるかを確認する」試験であるとされています。
僕はこの「素養」の部分について言えば、先にある知識や論理性だけではないと思ってます。
私が思う「素養」について言えば、以下のようなものです。
- リーダーシップ
診断士が仕事して相対するのは、企業・組織を経営して社員の人生に責をおう経営者です。
その方々に対して話をし、場合によっては厳しい意見も述べなければならない状況において、診断士自身においても組織を成功に導くリーダーシップを身につけることは必要です。
なぜなら、人を導き、あえて困難にも立ち向かうことを指示しなければならないときにおいては、相手を説得するための考えを尽くさねばならないからです。
そうした状況を通して、「説得力」や「納得性」へ十分と配慮する姿勢が培われていくものと思います。
(2次試験の解答には、「因果」が求められるとされていますので) - 傾聴力
これについてはよく言われているものですが、診断士は経営者のお話を「聞く」のではなく「聴く」ものです。
それは、相手の話す表面的な部分だけではなく、その裏にある背景を知るための努力が不可欠です。
思い込みにならないよう、正しく・かつ素直に「聴く」ためには、歴史や業界、人とのコミュニケーション、観察力など多分に求められるものだと思います。 - 継続力
「中小企業診断士は、試験合格するまで続ければ必ず合格する試験である」と言われています。
そりゃそうだろう、と私も当初は思っていましたが、この「合格するまで続ける」ということが、とても精神的に辛いのです。
「なぜ自分が不合格だったのか」、「なぜあの人が合格できたのか」、「他の勉強仲間は合格したのになぜ自分は合格できないのか」
様々なことが、受験生を精神的に追い込みます。
これらのことにくじけず、ひたすらに合格に向けて自分と向き合い続けられた人が合格できる、ということかと思います。
私はこれらのことを、勉強会という組織と、そこに集まる受験仲間との交流のなかで見出していきました。
勉強会を単に試験勉強のための集まりとしてみるのか、診断士としての素養を身につける「鍛錬の場」であると認識して参加するのか、その違いは受験生全体を見渡していけば大きく違いが見えてきます。
これらの素養は、ある程度僕自身の素養の種があったためと思ってますが、それを磨いて合格に至るレベルまで研鑽できたことが、合格に至ったきっかけであると思います。
試験に合格する素質は、少なからず1次試験に合格した方には誰しにもあります。
あとは、次の試験を突破するための力をどう磨くかの世界です。
今回は、ちょっと自分の頭の中の整理のために、書かせていただきました。
ではでは。